男性が育休を取得しても収入を心配しなくて良い理由

著者:川本まる

男性が育休を取得しても収入を心配しなくて良い理由

私の夫は、長男誕生から1年間育児休業を取得していました。
私が産後2ヶ月で当時の職場に復帰したため、そこから約10ヶ月間、
家で子供の面倒を見てもらったのです。
 
男性でも女性でも、会社勤めを続けていて育児休業をとっている人は、
子供が1歳になるまで「育児休業給付金」というお金をもらうことができます。
 
私は育休を取っていませんので、私の夫がこの制度を利用していました。
実際にお金を受け取る前と後の、イメージのギャップをお話ししたいと思います。
 
 

◇実はけっこう貰える

 

 

子供を産む前に抱いていた私の金額イメージは「まあ7〜8万円くらいかな?」でした。
 
ないよりはいいけど、ちょっと家計の足しになるかなといったところです。
 
明細を見てビックリ!
実際には最初の6ヶ月間、月額20万円以上を頂けたのです。
(残りの6ヶ月間は流石にもう少し減りました)
 
 
からくりはこうです。
育児休業給付金は、子供が生まれて最初の半年間、月給の67%が支給されます。
(6ヶ月目以降は50%になります)
ここでいう「月給」とは、直近の過去6ヶ月間に頂いたお給料を指すのですが、
実は「手取り」のことではなかったのです。
 
給付金の計算元になる「月給」とは、住民税や所得税といった天引きが行われる前の、
しかも通勤手当や住宅手当、残業代までも含めた総支給額のことでした。
私はこれを知らなかったので、本当に金額に驚きました。
 
女性向けの雑誌やムックなどで「育児休業給付金」について書かれている本は多い
ですが、改めて見てみると「月給」の正体についてきちんと書いている記事は本当に少ない!
 
勘違いしているのか、はっきりと「手取りが2/3になります」なんて書いてある本も
実際にありました。(ひどい場合だと「育休中は収入が全くありません」などと
書いて雑誌が実在します)
 
これでは男性が取得しようなどと思うはずがありません。
 
 

◇「月給」には住宅手当も通勤手当も残業代も含まれる

 

 

男性の場合、女性ほどには出産前に残業時間を減らしているなどということも少ないかと
思いますので、67%になる前の「月給」も高額である事が多いのではないでしょうか。
 
私の感覚では、最初の6ヶ月間は手取りの85〜90%くらいが支給された感じでした。
 
支給額には上限(30万弱)がありますので、ものすごく高額なお給料をもらっていた人に
とっては「少ないじゃないか!」ということになる可能性もないわけじゃありませんが、
普通の暮らしをしていく分には問題ない額が支給されます。
(下限が7万円くらいなので、それを下回ることはありません)
 
出産して最初の数ヶ月って本当に戦争です。
ぜひ多くの男性に育児休業を取得して貰いたいと思います。

 

 

 

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