うちの猫を紹介します その2

著者:川本まる

うちの猫を紹介します その2

うちで飼っている猫のうちの1匹、オスのふくです。
普段はふく、もしくはふくちゃんと呼んでいます。
 
 
やや長毛の茶トラで、2016年の8月に滋賀の実家前で鳴いているところを拾いました。
 
母が言うには、私達が帰省してくる約1週間前から家の付近に現れ始め、一日中鳴いて困っているということでした。
 
その時の様子がこれです。
 
シャーッと威嚇しているように見えますが、じゃれついている時の様子です。
 
この時のふくちゃんは推定生後3〜4カ月、あまりに痩せているので、獣医さんもはっきりと断定出来ないようでした。
ただし動きは活発で、人間が好きらしく、じゃれついたり膝に上ったりして来ます。
極端に痩せてはいるものの元気そうでした。
 
そんなわけで一刻も早く食事を取らせねばと、急いで水とエサを用意したのですが、一切食べません。
 
今でも謎のままなのですが、食べれないほど衰弱していたわけではないのに、
ふくちゃんはここから約1週間に渡って、自分から食べ物を食べるという事をしなかったんです。
 
獣医さんと相談の上、埼玉に連れて帰ってから、大きな注射器で柔らかいエサを直接口の中に
落とすという方法を朝晩続けました。
 
7日目にようやく手のひらから同じものを食べてくれるようになり、
8日目にはお皿から自分で食べられるようになって、そこからはメキメキと表情も明るくなっていったと思います。
 
我が家に来て1ヶ月後くらい。
 
ところで滋賀県の実家で出会ったふくちゃんですが、今は埼玉県の我が家で飼っています。
当初は体調が整ったら保護猫譲渡会などに出すつもりだったのですが、後日判明した事として
ふくちゃんは猫エイズのキャリアだったため、譲渡会は諦めて我が家の2匹目の猫となったのでした。
 
拾った頃のふくちゃんは小さく、誰にでもじゃれついていく性格だったので、
譲渡会に出せばきっとすぐ貰い手が見つかっただろうになあ、とも思います。
 
現在は先住猫のたごさんが大好きで、毎日お尻を追いかけては猫パンチされたり
お互いに毛繕いしあったり、まあまあ仲良くやっています。
 
たごさんも定期的に猫エイズ予防のワクチンを打たねばならず、不安がないわけではないのですが
流血するほどの本気の喧嘩をしない限りエイズが移ることは無い…という話を信じて同居させています。
 
 
ところで、ふくちゃんを最初に滋賀県の動物病院に連れて行った際、ノミ取りのお薬も出して貰ったのですが、
私はこの薬に心底びっくりしました。
首に少し垂らしてあげただけで、2週間後にはノミが一匹も居なくなったではありませんか!!
明治時代とかからタイムスリップして来た人って、きっとこういう気持ちでしょうね…
 
実家の外飼い猫が生きていた頃の苦労は一体何だったのか?
何年もノミ取り首輪をつけて、あれって意味があったのだろうか…(20年くらい前の話です)
 
科学技術は本当に進歩してるんですね〜
 
ふくちゃんもこの先科学の進歩で猫エイズを治せる日が来るかもしれません。
長生きしてね!
 

 

 

 

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