イラストレーターの開業届

著者:川本まる

イラストレーターの開業届

市町村の税務署へ開業届を、県税事務所へ個人事業の開業報告をそれぞれ出しに行きました。
 
無事に受理して頂きまして、晴れてフリーランスイラストレーターを名実ともに開業した訳ですが、開業届の記入に際してネットで色々調べたものの、案外「イラストレーターのための」開業届記入見本って転がっていないものなんだなと実感しました。
 
そこで僭越ではありますが、私の場合の記入見本と、私が引っかかってしまった部分の覚え書きをここに置いておこうと思います。きっと誰かの役に立つと信じて…。
 
まず開業届こと「個人事業の開業・廃業等届出書」です。
書式のダウンロードはこちら
※国税庁のHPに飛びます。
 
1…納税する市町村の税務署名と、提出する日を書く
 
2…自宅で仕事をする人は「住所地」にマルする。
  私の場合、まだどうなるか分からないのでいったん現住所としました。
 
3…仕事場(自宅)の住所と電話番号を書く。携帯電話でOKでした。
 
4…東京都外に住んで都心で仕事をするなど
  納税地と仕事場が離れている人はこちらに仕事場の住所、電話番号を書く。
 
5…本名を書いて、本名の印鑑を押す。(認印でOK)
 
6…生年月日を書く
 
7…マイナンバーを書く(提出時も念の為マイナンバーカード持参した方が良し)
 
8…「イラストレーター」と書く
 
9…屋号を書く。私の場合はペンネームを書いて出しました。
 
10…届出の区分は「開業」にマルをする
 
11…所得の種類「事業(農業)所得」にマルをする
 
12…開業日を書く
 (開業日の決め方は別途解説されているサイトをググってください。
  私は子供の保育園関連など色々勘案した結果2018年11月1日にしました)
 
13…「青色申告承認申請書」を同時に出す人は「有」にマルする
   (この申請書が何かについては詳しく解説されているサイトが
   いっぱいありますので別途ググってください)
 
14…消費税に関する「課税事業者選択届出書」は「無」にマルする
  (売り上げが1000万円に届かない人は「無」でOK。Oh…)
 
15…事業の概要に、お仕事を内容をざっくり書く。
 
16…従業員がいる人は人数を書く。私はひとりなので「0人」
 
17…従業員が0人の人は、
  納税の有無 「無」
  源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書の提出の有無 「無」にマルする
 
 
以上の内容を「個人事業の開業・廃業等届出書」原本と「控用」の2枚用意して
各市町村の税務署に持っていきます。(控えはコピーでOK)
 
予約などはいらないので、いきなり持って行って大丈夫だと思います。
 
青色申告承認申請書など他に提出する書類がある人は
こちらも2枚書いて持って行った方がいいようです。
1枚は税務署に提出し、1枚は返してくれます。
 
 
次に「事業開業・休業・廃業報告書」です。(埼玉県版) これも別途提出をしました。
書式のダウンロードはこちら
※埼玉県のHPに飛びます
 
 
記載する内容は概ね開業届と重複していますが、提出先が異なります。
こちらは市町村の「県税事務所」に出さないといけません。
 
開業届が国の税金を納めるためのものであるのに対し、
こちらは地方税を納めるために提出するので、提出先が違うのです。
 
なおこれに相当する書類は各都道府県によって呼び方や書式、提出期限が異なるらしく、
東京都の場合は「事業開始等申告書」というようです。
従ってこの記載見本もあくまで埼玉県オンリーのものであることをご了承ください。
埼玉県の場合は開業から15日以内が期限です。
 
こちらも提出時はコピーでいいので2枚持って行ってください。
そしてマイナンバーカードも持参推奨です。
(私の時は税務署でも県税事務所でもマイナンバーの確認できるものはありますかと聞かれました)
 
 

◇開業届は会社員が出してもいい

 

 

さて、開業届を提出するタイミングに関して私が一番勘違いしていたのは
会社員を退職してからじゃないと出せないと思い込んでいたことです。
 
別に会社員の副業時代からでも出してよかったらしいと最近知って、それなら
完全に退職しきる前(つまり今)でも出していいんだーということで
急いで出しに行きました。
 
急いだのにも理由があって、11月はちょうど保育園を来年も続けるための
就業状況報告の更新時期なんですよ!
 
要するに会社員からフリーランスに変わりましたよ〜と市役所および保育園に書類で
報告しなくちゃいけない期限が11月下旬で、「開業届」などの
フリーランスとしての活動を証拠づける添付書類も11月中に必要だったんです。
 
いやー、気づいてよかった。
添付書類の方は12月になってからの提出でもいいですよ、とは言われてましたけど、
やっぱり別々に出すのは面倒ですからね。
 
ちなみにフリーランスだと認可保育園に入れないなどの噂がまことしやかに流れていますが
少なくとも私の住む市町村では問題なく認可でも入れるようです。
 
私の場合は「保育園の継続」な訳ですが、市役所に問い合わせるとどの担当者さんも
「全く問題なく続けられますよ」と言って下さっているので、新たに保育園に入る場合も
おそらく一緒ではないかと思います(結局は点数で決まるから)
 
市町村によるんでしょうか。同じ埼玉県でも隣の市は激戦だとか聞きますし。
フリーランスだと点数が引かれるような街、悲しいなあ。
会社員の人と同じように頑張って働いているわけですから、一つでも多くの市町村で
フリーランスの点数差別がなくなることを祈っています。

 

 

 

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