本を買いました。
山田竜也さん著「フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法」日本実業出版社刊 です。
何か仕事に役立つ本を読みたいなと思って本屋さんへ行き、この本を買ってみました。
著者の山田さんはWebマーケティングが専門のフリーランサーで、2007年から独立されているそうです。
この本の中で、「おっ、これは役立ちそうだな〜」と思った情報や、「なるほど〜」と納得した部分を一部ご紹介したいと思います。
◇フリーランスは、生活レベルを同じにしたい会社員の年収プラス200万円稼がないといけない
一生会社員でいれば、将来年金が支払われるときに「国民年金」と「厚生年金」の2つが受け取れる上、社会保険料も会社が半分負担してくれています。
しかしフリーランスにはそんな特典はありません。
そのためフリーランスは自分でどんどん貯蓄する、あるいは資産運用して気長に増やすという方法で将来に備えていかないといけないと山田さんは仰っています。
その目安が、年に200万円なのですね。
年収400万円の会社員と同じ暮らしをしたいと考えるなら、粗利益600万円ということです。
(結構大変な金額です)
どんな暮らしをしたいかは、住む場所、家族構成、個人の考え方によるところも大きいと思いますので人それぞれに違うと思いますが、こうやって自分なりの売り上げ目標を決めていけばいいのですね。
◇稼ぎ続けているフリーランスには3つのタイプがある
この本の中で、山田さんは稼ぎ続けているフリーランスは3つのタイプに大別できると仰っています。
・職人タイプ
・相談タイプ
・城持ちタイプ
職人タイプはとにかく技術が優れており、希少性も高い人です。
イラストレーターならば「この人に描いてもらうと商品がよく売れる!」という人ですね。
ただしこのタイプは最初はしっかり自分から情報発信していかないといけないと山田さんは指摘しています。知って貰えなければ存在していないのと同じですからね。
相談役タイプは顔が広く、「困ったらこの人に聞け!」と頼りにされているタイプです。
困りごとの相談を受けるところから仕事につなげている人ですね。
私の知り合いの中にもこのタイプがいます!
相談役タイプには「ライバルがいないために単価が落ちにくい」という面があるそうです。
私の知っているデザイナーさんも、地域の人気者で、誰もがその人に様々なことを相談しに行きます。
そしてそこから、お店のチラシ制作であったり、あるいは確定申告関連のセミナーであったりと様々な仕事につなげているようです。
これこそまさに相談タイプで成功しているフリーランスでしょう。
城持ちタイプは、SNSやブログなどで人気者となり、そこから有償の依頼へ繋げているタイプです。
イラストレーターだったら、SNSで漫画を発表したり、pixivでランカーになるようなタイプかと思います。
このタイプは目立つので、若い人たちには「成功の王道である」と勘違いされているような気もしますが、実際には先述した2タイプに比べると数は少ないでしょう。
しかも「お城」の建築とメンテナンスに莫大な労力とセンス、運を必要とします。
山田さんはこの3つのタイプのうち、城持ちタイプは「最も再現性が低い」と仰っています。
つまり、他人が真似をしても必ずしも成功はできないということです。
以前から私も、フリーランスで成功している人たちにはいくつかの異なるパターンがあると感じていました。
そのモヤモヤに一つの回答を示してくれたという意味で、山田さんのこの分類は私を納得させてくれました。
自分はどのタイプで成功したいのかを明確にすれば、やって行くべきことも見えてきそうですね。
◇フリーランスとしての戦闘力は、3つの力の掛け合わせ
職人タイプだからといって、全く情報発信を行わない、誰ともコミュニケーションを取らないでは成功できそうにないことは簡単に想像できます。
また相談タイプの能力だけが高くても、商品となる技術が伴わないのでは、やがて依頼は来なくなるでしょう。単なる面倒見のいい人になり下がります。
著者の山田さんは「フリーランスとしての戦闘力は、3つの力を掛け合わせて決まる」と仰っています。どれか一つの力だけがあってもダメだし、全てが平均でもダメです。
「スキルの高さ」
「相談の持ちかけられやすさ」
「情報発信度・人気者度」
これらを10点満点で評価していき、全て掛け算して出た値がフリーランスとしての戦闘力。
全てが10点なら1000点。
全て5点なら125点…!うーん、全てが真ん中でも500点とはならないところがミソですね。
125点じゃあ、ちょっと戦っていけそうにない感じがします。
ちなみに私の自己評価は…、
100点さえ行きませんでした(恥ずかしくて書けない)
これじゃダメだ…!!
特に相談の持ちかけられやすさが低いと感じます。
はっきりいって誰からも何も相談されません。
発信力も低いけど、一応ブログを書いてはいるから相談よりは多少マシです。
これはヤバイ…。震えました。
この評価方法の凄いところは、どれか一つの力だけが突出していても、あるいは3つのうち2つが高得点だったとしても、どれか一つ「1〜2」があると驚くほど低い得点にしかならないという所です。
スキルの高さが「10」でも、ほか2つが「2」「2」ならわずか40点。1000点満点中の40点ですから、とんでもなく低い。これでは全く戦っていけないぞ、という事を教えてくれているんですね。なかなか深い。唸りました。
この記事を読んで下さっているフリーランスの方も、ぜひ一度ご自分で得点を計算してみることをお勧めします。
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