2019年 新年のご挨拶

著者:川本まる

2019年 新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
2019年もどうぞよろしくお願い致します。

 

さて、昨年は10年勤めた会社を辞めてフリーランスのイラストレーターとしてスタートを切りました。
いよいよお給料はなくなり、保険も国保に切り替わり、この先また子供を産んだとしても
育児休業給付金も出ません!(以前ブログで触れましたが、長男が0歳の頃、かなりの金額がもらえてびっくりしました)

 

怖いといえば怖いです!
でも毎日絵を描いて暮らせるなんて本当にありがたいなあとも感じます。

 

私が絵描きになろうと思ったのは2〜3歳のことで、その後24歳まではずーっと絵を描いてきました。
大学院で燃え尽きて「絵を描きたい」という熱意を完全に失い、一般企業に就職しましたが
2016年の秋に転機を迎えます。

 

会社内のデザインコンペに応募があまり集まっていないというお知らせが社内メールに届いたんです。
人助けだと思って数年ぶりにイラストを描き、応募してみたところ、結果的に銀賞を頂きました。(金賞がトップ)

 

社内で公開されましたので、「絵を描けるなんて知らなかったよ」と色々な方に声をかけて頂き、

ありがたいことにお褒めの言葉もたくさん頂きました。
そうしますと子供の頃の気持ちをだんだん思い出すものですね。もっと絵を描きたいなあと思い始めたんです。
欲を出しまして、2017年初頭から副業でイラストの依頼を受け始めました。

 

さらに2017年夏には独立したいと思い始め、そこから1年間で何とか思い切ることができました。

 

それにしても若い頃は、30代半ばからクリエイターになるなんて無謀としか思えなかったと思います。
今とは時代も違いましたが、イラストレーターなんて25歳くらいまでにならなければ、その後

なれるわけがないというような思い込みを持っていたんです。

 

でも今は全く逆じゃないのかと考えています。
私の場合は会社勤めをしなければイラストレーターにはなれなかったですね。

 

イラストレーターみたいな職業は、ある種「大人」でないと乗り切っていけない仕事だと思うんですけど、
私の場合は10年間の会社勤めの間に、周囲の人のおかげでなんとか大人にしてもらったと感じます。
20代前半頃までは本当にクソ人間でしたから。

 

会社に入ったおかげで結婚もできました。
(もしも大学を出た後すぐ絵描きになっていたらおそらく結婚していなかったという気がします)
結婚もまた私を人間として引っ張りあげてくれた出来事でした。

 

こういった背景で社会的に、経済的に、また自分の内面的な意味で成長していなかったら、
イラストレーターになろう!という勇気は絶対湧いてこなかったでしょうし、
今のお客様とのやりとりも、もっとずっと出来ていないと思います。

 

勿論若いうちから活躍するイラストレーターさんの生き方も本当に素晴らしいし、
そういう人がいないと世の中が停滞すると思うんでどんどん才能のある人に出てきてほしいんですけど、
私の場合はこのコースが合っていたんじゃないかなと思います。

 

そんなわけで2019年は昨年以上に頑張ってお仕事しますので、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

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